DV妻からの暴力に苦しんでいる方へ

dv妻

DV被害者が女性だけという固定観念は捨て去る必要があります。なぜなら、日本では男性がDV被害者になるケースが増加しているからです。

この記事を読んでいる方の中にも、妻の暴力に耐え忍んでいる方は多いと思います。実は、毎日100人前後の方が妻からのDVに悩み以下のような疑問を抱えて本記事にたどり着きます。

DV被害の悩み
  • 男なのにDV被害者なんてバカにされないか?
  • DV被害者と主張してよいのか?
  • DV妻に苦しむ男性は多いのか?
  • DV妻にはどんな特徴があるのか?
  • DV妻と戦う方法はあるのか?
  • DV妻から逃れるにはどうすればいいのか?

そこで本記事は、DV妻に悩む男性に向けて暴力に立ち向かうヒントを提供していきます。

男性DV被害者に対する世間の反応(1)

まずは話題となったYoutube動画をご覧ください。男性DV被害者に対する世間の反応を的確に示したイギリスのCMです。

この動画は、女性がDV被害者になっている場面からスタートします。暴力を振られている女性を見た周囲の人たちが、一斉に加害者側の男性を取り囲みます。

そして以下のような言葉を投げかけて男性を牽制します。

  • どうしたの!?
  • 警察を呼ぶわよ!
  • 私が警察呼ばなくて誰かが呼ぶよ!
  • 危機を感じたらいつでも駆け込んできて! etc

ある意味当然の反応だといえるでしょう。しかし10分後に同じ場所で今までとは異なった場面がスタートします。

今度は女性側がDV加害者になる場面が映し出されるのです。女性が男性に罵声を浴びせて、突き飛ばし、髪を掴んでいます。すると周囲の反応は、、、まだ動画を観ていない方は是非とも一度ご覧ください。

CM最後の「DV被害者の40%は男性」、「暴力は暴力だ」のメッセージが強く印象に残ります。この動画を最初に紹介したのには理由があります。

「男性のDV被害者は世間に認知されていない」という事実を知って欲しかったのです。

とはいえ、女性のDV被害者と男性のDV被害者では戦い方は異なります。男性がDV被害から逃れるためには「世間から認知されていない」という壁を打ち破る必要があるのです。

その方法については、後ほどじっくりと紹介してきます。次に、DV妻は日本にどれだけ存在しているのか警視庁の統計結果を紹介します。

DV妻の実態(警視庁の統計情報)(2)

警視庁の調査によると、2015年のDV被害件数は過去最多の63,141件です。

DV加害者 平成27年度
引用:平成27年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等の対応状況

加害者の性別をみると、女性から男性へのDV被害が増加している実態がわかります。男性被害者の割合は、年々増加しているのです。

  • 2010年(2.4%
  • 2014年(10.1%
  • 2015年(12%

女性のDV加害者が多い実態を信じられない方も多くいると思いますが、数字は嘘をつきません。

DV妻によくある言動・態度(3)

DV妻のよくある言動や態度を列挙していきます。

  • なんでそんなに稼ぎが悪いの?
  • 暴力を振るい始めてからカウンセリングを勧めると「病気扱いするな!」
  • 椅子や家具を蹴り飛ばしてから、包丁を持ち出す
  • ホワイトデーのお返しをくれなかったので、首を絞める
  • 就寝中に布団をめくられてポットの熱湯をかけられて大やけど
  • 仕事の書類をハサミで切り刻む
  • 仕事用パソコンにやかんで水をかける
  • すべてのスーツがケチャップまみれに
  • 勤務先に乗り込み一言「夫を隠しているでしょう?」
  • 「なんでそんなに馬鹿なの?」
  • 教養のなさがにじみ出ている
  • これ以上話すとバカがうつる
  • 何を手伝っても「手際が悪い」、「なぜこんなおかしなやり方をしているのか」
  • 夫の母に暴言を吐く
    (あなたの息子は教養も学歴もない。話をしても埓があかない。あなたの育て方が悪かったから。等)
  • 夫の仕事場の人事部にあることないことを吹き込む。
    ⇒とにかく嫌がらせすることで、頭がいっぱい

以上のようなDV妻の実態を見れば、DVする人間に性別は関係ないことが良くわかります。被害者からすれば、DV加害者が男性であれ女性であれ関係ありません。

なおDV加害者が女性だとDV被害がエスカレートしやすいといわれています。なぜならば、男性の方が女性よりも物理的な暴力に対する耐性が強いからです。

男性は「女性に暴力を振られて助けを求めれば、弱々しい男性だと思われてしまうのではないか」とじっと妻からの暴力に耐え続けてしまうのです。

DV妻の特徴(4)

DV妻の特徴を以下に列挙します。

DV妻の特徴
  • 美人
  • 精神的に不安定
  • 摂食障害や境界性人格障害などのこともある
  • 同性の友人が極端に少ない、親友がいない
  • 表面的な付き合いなら上手
  • 実親との関係が悪い
  • 就職しても仕事が続かない
  • 自尊心が強い
  • 自分の不幸をすべて夫や他人のせいにする
  • 「なんでわたしばっかり」が口癖

【引用:4月17日号 週刊朝日 DV妻に多い特徴】

一般的に思い浮かべるDV妻の特徴とはかけ離れているのではないでしょうか?

美人で外面がいい美人妻が、旦那にDVしていても、信じる人が少ないのも納得できます。

男性被害者が、DV被害を訴えても「美人で可憐な奥さんが、こんなに酷い暴力を振るなんて信じられない!」と真剣に取り合ってくれないことも珍しくないのです。

男性のDV被害者にとっては、DV被害自体を簡単に認めてもらえないところに、妻からのDV被害の深刻さの一端があるのです。

DV被害の証拠取得について(5)

まずはDV相談ダイヤルに電話しましょう!」というのは、女性のDV被害者への一般的なアドバイスです。

その一方で男性がDV被害者の場合には、真っ先にDVの証拠を掴むことをおススメします。なぜ男性DV被害者の場合には、相談する前に証拠を掴む必要があるのでしょうか?なぜならば、「DV被害を信じてもらえない」という壁を打ち破るためです。

ではDV被害の証拠はどのようにして収集する必要があるのでしょうか?一般的には、以下のようなアドバイスがされることが多いです。

  • DV被害の詳細を日記に残すべし
  • 肉体的な暴力に対しては、医師の診断書を取得すべし
  • ひどい暴言に対しては、音声記録を残すべし
  • 家で暴れたら、その様子を写真に残すべし

以上に挙げたDVの証拠は全て重要であり、DV被害を訴える上では有効です。ただし男性DV被害者の場合には、日記や医師の診断書だけでは心もとないです。

男性が妻からのDV被害を訴える場合に歯、音声記録や写真を残すのが望ましいです。なぜならば診断書や日記は、女性からのDV被害を信じてもらうには十分ではないからです。実際に女性がDVをしている様子そのものを記録にとるのが、やはり一番確実です。

「そこまでしなければいけないのか?なんて理不尽なんだ。。」と感じるかもしれません。しかし女性はDV加害者ではないという世間の思い込みは、予想以上に強いものなのです。

とはいえ、妻がDV加害者である確固たる証拠を掴むのは予想以上に難しいのも確かです。DV被害の大半が「家庭内」で発生しているからです。

外面が良いDV加害者の女性が、外出先でボロを出す可能性は低いと思います。外出先でDVに及んだとしてもDVの程度は軽いでしょう。

他人からの証言が期待できないとすれば、家庭内に隠しカメラ等を設置するしかありません。素人のあなたがDV加害者の妻にバレずに証拠を掴むことができるでしょうか?実際に証拠を掴もうとすれば、様々な障害があることがわかると思います。

  • 隠しカメラはどこから調達するか?
  • 24時間正常に動かすことができるか?
  • カメラのアングルは大丈夫か?
  • 証拠能力のある書類にまとめる方法は? etc

慣れない調査を自力で行った結果、もしも妻にバレたらどうなるか?考えただけでも恐ろしいと思います。

もし自力で調査できないなら、証拠収集のプロである探偵に調査を依頼することも検討してみましょう。

男性DV被害者がやるべきこと(6)

DV被害の証拠を掴んだら、次にやるべきことは「DV相談ナビ」への電話です。

実はDV被害者を守るための相談窓口が、全国に設立されています。そして、相談窓口には全国共通ダイヤルが用意されています。電話をかけると自動的に身近なDV相談窓口につながります。

注意
  • DV相談ナビ:0570-0-55210

相談内容に応じて以下に挙げた窓口のいずれかに繋いでくれます。

  • 警察
  • 配偶者暴力相談支援センター
  • 弁護士・民間団体

ちなみにDV相談ナビについて、より詳しく知りたい方は以下の記事を参照して下さい。

参考

DVから逃げる方法離婚準備なう。

誰かに相談するだけでスッキリすると思いますよ。

男性DV被害者がやってはいけないこと(7)

最後に、DV被害者の男性がやってはいけないNG行動を2つ紹介します。

NG行動
  1. やり返す!
  2. 無計画な別居

やり返してはいけない(7-1)

暴力を振る女性に対して、暴力で応戦してはいけません。

本気で戦えば勝てるかもしれませんが、絶対にやめておきましょう。なぜならば暴力を振られた男性と女性がいた場合、第三者は女性の味方をする可能性が高いからです。

仮に「暴力男」のレッテルを貼られれば、慰謝料や別居に伴う金銭的負担が想像以上に重くのしかかることを覚悟しなければなりません。

もし加害者だと認定されれば、あなたが負担する費用は慰謝料だけに収まらない可能性があります。例えば被害者の奥さんが子供を連れて別居を開始すれば、別居中の生活費(婚姻費用)を支払わなければいけません。

暴力を振るった側からの離婚は長期間認められませんから、奥さんが別居を望む限り婚姻費用の支払いが、ずっと続く可能性もあります。この状態を、俗にコンピ地獄(婚姻費用を支払い続ける地獄にような生活)といいます。

少し脱線しますが、したたかな妻の中には夫を挑発しDVを捏造することで離婚を迫る女性も増加しています。くれぐれも、挑発にのって暴力を振るってはいけません。詳しくは、以下の動画をご覧ください。(あまりに恐ろしいので閲覧注意!)

専門家によれば、DV冤罪は年間3,000件~4,000件程度発生しているといいます。それにも関わらず、DV冤罪を防ぐ確かな方法はないそうです。動画の中で、専門家の方は「気をつけてください!としかいえません」と発言していました。

この記事を読んでいる男性の方は、くれぐれも注意して下さい。むしろあなたはDVの被害者なのですから、DV被害者として当然の権利を行使できるよう努力すべきです。

今まで虐げられてきた苦悩を帳消しにするためには、DV被害の証拠を入手するのが一番有効な手段だと思います。

無計画な別居(7-2)

家を飛び出して逃げてしまえばいいのだ!」と考えるかもしれませんが、よほどの事情がない限り別居はオススメしません。

実は突然別居を開始する行為は、収入の低い妻だから許される行動なのです。一家の大黒柱である男性が同様の行動をとれば、夫婦の扶養義務を投げ出した旦那だと非難されてしまいます。

仮に家を飛び出して別居を開始すれば、別居中の生活費(婚姻費用)を妻に支払わなければいけません。結論だけいえば、婚姻費用の支払いから逃れることは容易ではありません。

婚姻費用の支払いを逃れるためには、サラリーマンを辞めて自営業者になり、帳簿をいじる必要があります。もしくは完全に交友関係を絶った上で失踪する他、婚姻費用の支払い義務を逃れられません。

つまり、別居を開始する場合には、出口戦略を見据えて計画的に実行する必要があるのです。ちなみに、計画的に別居をする場合には以下の記事を参考にしてください。

参考

離婚前提で別居する方法離婚準備なう。

まとめ

繰り返しになりますが、男性のDV被害者は必ず被害に遭った証拠を残しておきましょう。もしも証拠がなければ、円満解決を望むにせよ離婚を望むにせよDV妻との泥沼の戦いが待っているでしょう。