無理矢理にでも離婚したい!という離婚相談は非常に多いです。
しかし、「結婚」という契約には凄まじい力があります。
当事者の合意がない限り、その時の気分でカンタンに離婚できないようになっています。
だからこそ、「無理矢理にでも離婚したい」という発想になるのでしょう。
本記事では、無理やり離婚したい男性にアドバイスしていきます。
無理矢理にでも離婚できますか?
【目次】
- 旦那のわがままへの怒り
- 無理矢理離婚戦法が効果的なケース
- 最後ぐらい笑顔で別れたい
- 無理矢理より効果的なこと
旦那のわがままへの怒り(1)
離婚するためには、夫婦の合意の元、役所に離婚届を提出する必要があります。
奥さんに離婚の意思を伝えても、「離婚はしない」と突っぱねられる可能性が高いです。そのため、「無理矢理離婚する」という手法が蔓延しています。
無理矢理離婚するために、勝手に別居する人もいるようです。また、すべてのつながりを断つために、地方から東京や大阪に転職してしまう人もいます。さらに、旦那さん名義の賃貸マンションの契約を勝手に打ち切り、「〇月××日には引っ越してね」とだけ告げる人もいるようです。
無理矢理離婚を告げられた奥さんは、どのように感じるでしょうか?
「拍子抜けしてしまって現実を受け止められない」というのが一般的な反応です。しかし、時間が経過して色々と考えるうちに、旦那への怒りが湧いてくるのです。
「旦那への怒り」という感情は、無理矢理離婚したい側にとっては厄介なものです。なぜならば、どんなに合理的な提案をしても奥さんの感情に阻まれてしまうからです。
「離婚してもいいけど、旦那のペースのまま離婚するのだけは嫌だ」という状態に、奥さんを追い詰めてしまわないように注意すべきです。
無理矢理離婚戦法が効果的なケース(2)
無理矢理離婚するという戦法が通用するのは、短期的に決着がつく場合だけだということは肝に銘じておくべきです。奥さんに「今離婚に応じるのが一番得」と強く印象づけなければいけません。
そのため、本来なら奥さんに分け与える必要がない有利な条件を積極的に提案することが重要です。
具体的には、離婚後のボーナスを分け与える約束をしたり、離婚後数ヶ月分の経済的な支援を約束するという方法があります。
また、あくまで形式的であっても奥さんの要望や主張について、じっくりと耳を傾けることも効果的です。
もしあなたに、アメとムチを上手に使い分けて奥さんの心を動かす100%の自信がないなら、無理矢理離婚するという戦法はオススメできません。
最後ぐらい笑顔で別れた(3)
無理矢理離婚したい男性にとっては意外かもしれませんが、離婚を切り出された奥さんには「最後ぐらい笑顔で別れたい」という気持ちがあります。
すなわち、一方的に離婚を切り出す旦那に対する怒りと、旦那に嫌われたくないという切実な思いが、複雑に混じり合っているのです。
逆説的になりますが、離婚したいという目的を達成したいなら「旦那に嫌われたくない」という気持ちを上手に引き出す必要があります。少なくとも、「旦那を許せない」という怒りを煽るような行動を続けていては状況は悪化していくばかりでしょう。
関係の修復が不可能なほど嫌われていると奥さんに判断されたら無理矢理離婚先方は完全に失敗する可能性が高いです。「これ以上旦那にいい顔をしても嫌われ続けるなら、嫌われてもしょうがない」という気持ちさせると、離婚交渉の難易度はググッと上がってしまいます。
無理矢理より効果的なこと(4)
無理矢理離婚するという戦法が効果的でないと判断したら、あなたの態度を軟化させるのが効果的です。
「無理矢理離婚しよう一方的な態度をとって悪かった」という一言を伝えてみましょう。そして、「奥さんのことが嫌いだから離婚したいのではない」ということと、「離婚したい意思は揺るがない」ことを同時に伝えるのです。
無理矢理離婚する路線から、じっくり話し合って離婚する路線へと舵を切るのです。もちろん、離婚を望む以上は、早期離婚を望むスタンスを変える必要はありません。あくまでも、無理矢理離婚する戦略よりも、じっくり話し合って離婚を目指したほうが「離婚」というゴールに早くたどり着くという判断です。
女性を口説くとき、「好きだ」と1度伝えるだけで結婚した夫婦は稀だと思います。何度も何度も好意を伝えて、ようやく結婚できるのが一般的だと思います。「この人と結婚したら幸せになれる」という予感をもつことができて、ようやく結婚することになるのです。
離婚も一緒です。「離婚しよう」の一言だけで離婚が成立する夫婦のほうが稀です。「このまま離婚するんだろうな」、「離婚したほうが幸せになれるな」という心の準備を相手にさせなくてはいけません。
まとめ
下手に嫌われようとしたり、感情を逆なでするような行動をすることが必ずしも効果的とはいえません。
何度も何度も「離婚したほうが、あなたは幸せになれる」というメッセージをすり込むほうがよほど効果的なのです。